ジュニア指導者向けスキルアップセミナー(3)
ジュニア選手を担当するあらゆる競技種目の指導者を対象した、1泊2日の指導者向けセミナーの第2回目を、11月28日?29日に実施した。このセミナーは、ジュニア選手を指導するうえで指導者に必要となるコミュニケーション・目標設定などのスキルを、実践につながり易い実習形式で学ぶことを目的としている。
今回のセミナーには、競泳、ハンドボール、バドミントン、セーリング、卓球、フェンシング、体操の7競技団体から13名のコーチが参加した。
今回はそのプログラムの中から、「目標設定スキル実習」の実施内容を報告する。
なお、このセミナーは文部科学省から委託された、セカンドキャリア支援促進事業(平成21年度)として実施されたもの。
【セミナー概要】
1.開催名称:ジュニア選手の指導者向け「目標設定スキル実習」
2.開催日時:2009年11月29日(日)9時-11時50分
3.開催場所:味の素ナショナルトレーニングセンター内 研修室
4.講師: 松場俊夫(NPO法人コーチ道)
5.実施内容:
この実習では、簡単には達成できない目標を設定したとき、適切なマイルストーンを設定することによりモチベーションがあがることを、ゲームを通じて体験。その後、適切な目標を立てるための指導法、適切なマイルストーンの設定や、マイルストーンを達成するための行動計画を立てることの指導法を学んだ。
適切な目標やマイルストーンを選手自ら設定することは、自律的に練習に取り組む心構えを育むために有効だといわれている。しかし、選手自身が行動に結びつく具体的な目標をたて、日々達成したか振り返ることは容易ではない。このためキャリアアカデミーでは、日ごろから選手に接しているコーチが目標設定の指導スキルを持ち、繰り返し指導することが必要だと考えていた。
実習では、専用の目標設定シートに受講者それぞれの目標を記入し、グループワークでは指導のポイントを互いに確認しあった。
6.受講者の声

*目標設定の大事さを改めて実感させられた。目標設定を明確にすることで、達成できていくことがわかった。それぞれの選手に目標やプランを明確にしてあげることで、迷いなくゴールに向かって進んでいけるのではないかと思う。
*ゲームに参加していく中で、ヒントの活用がいかに大切か、目標設定スキルでは、自分で目標を設定することの重要性がとてもよくわかった。指導者と選手との間で、目標の共有を図ることを取り入れていきたい。
*指導者も選手も目標設定が必要なことは理解していたが、具体的なプログラムだったので、改善、改良の良いヒントになった。
*指導者として、自分のほうが目標に向かっていなかったことに気付かせていただいたことに感謝します。学んだことをすぐに取り入れ、1日1日をムダにしないように取り組んでいきます。
*これからのスポーツ指導、教育必要不可欠なプログラムだと思いました。内容がステップ化されていて、徐々に課題が明確になったように思います。スポーツ指導だけでなく、学校運営にも役立たせてもらうつもりです。
7.スタッフの振り返り
今回のプログラムでは、目標設定スキルがもたらす効果やその必要性に気付いていただくため、ゲームを取り入れたワークに挑戦していただきましたが、これがとても好評でした。
正解を伝えるのではなく、ヒントを与えることの重要性に気付いた指導者の方も多かったようです。
受講された方々が、それぞれのフィールドで活用していただければうれしいです。