ジュニア指導者向けスキルアップセミナー(2)

ジュニア選手を担当するあらゆる競技種目の指導者を対象に、10月31日から1泊2日の指導者向けセミナーを実施した。このセミナーは、ジュニア選手を指導するうえで指導者に必要となるコミュニケーション・目標設定などのスキルを、実践につながり易い実習形式で学ぶことを目的としている。
今回はそのカリキュラムの中から、「問題解決スキル実習」の実施内容を報告する。
なお、このセミナーは文部科学省から委託された、セカンドキャリア支援促進事業(平成21年度)として実施されたもの。

【セミナー概要】
1.開催名称:ジュニア選手の指導者向け「問題解決スキル実習」

2.開催日時:2009年11月1日(日)9時-11時50分

3.開催場所:味の素ナショナルトレーニングセンター内 研修室1

4.講師:山羽教文(株式会社FIELD OF DREAMS)

5.実施内容:
PB010495_s.JPG この実習では、指導する選手がトレーニング上の課題を抱えたとき、それを解決する的確な指導をするための「課題の真因を追究する方法」について学んだ。
例えばラグビー選手がうまくタックルできないという問題を抱えたとき、事実として起こっている表面的な問題(タックルで相手を倒せない)を見るだけでなく、問題の本質や原因(走るコースを知らない、相手を怖がる)を見つけることで効果的な対策を講じるといった、分析スキルがコーチには必要となる。
実習では特性要因に有効といわれる「魚骨図」を用いながら、標的行動の特定、行動に影響を及ぼす要因の特定、対策を講じる、までのプロセスを、グループワークを通じて体験した。

6.受講者の声
PB010501_s.JPG *問題が複合的で、どこから手をつけていいかわからない時に、すごく役立ちそうな手法でした。課題は自分だけで抱え込むのではなく、今回の実習のように他のコーチたちとシェアすることで解決していきたい。

*指導者の立場として知っておくべき知識だと思いました。使いこなせるようになれば、問題が多くても解決していけると思った。

*とても重要なスキルだと思いました。もっと時間をかけて勉強したかったです。

*課題・問題の解決だけでなく、自分自身の向上のためにも役立つと思った。今までわからなかった、見えなかった、気付かなかった部分も分かってくるのではないかと思う。

*この時間で学んだ方法を指導現場で使うには、私自身のコーチとしてのスキルをもっと上げなければならないと思いました。しかし、これから努力を続けて実現できるようになりたいとも思いました。

7.スタッフの振り返り
このプログラムでは、選手へ的確な指導をするための、分析スキルについて学んでいただきました。受講されたコーチからは「難しい」が、「コーチにとって必要なスキル」だ、との感想を多く頂きました。
3時間で習得しようとするには大きすぎるテーマだったかもしれませんが、このようなスキルが、コーチには必要だということはご理解いただけたようです。
受講された皆さんの理解が深まるように、時間配分やセミナー設計を見直すことがスタッフの課題です。