キャリアアカデミーは、バドミントンの日本代表候補選手(22才以下)の17名を対象に10月29日、ゲストに女子バレーの元日本代表大林素子さんをお招きしたセミナー「夢を実現させるために」を実施した。このセミナーは文部科学省から委託された、セカンドキャリア支援促進事業の一部である。
【セミナー概要】

1.開催名称:ジュニア選手向け「夢を実現するために」
2.開催日時:2009年10月29日(木)19時30分-20時40分
3.開催場所:ナショナルトレーニングセンター 小研修室3
4.講師:大林素子さん(元日本代表バレーボール選手。オリンピックは1988年、1992年、1996年の3大会に出場。現在はスポーツキャスター、タレントとして活躍中。)
5.実施内容:
本研修は、顕著な成績を残したアスリートから、夢を実現させるために実行してきたことなどを体験に基づき語っていただくもの。
今回は、日本代表の選考基準となる重要な大会を控えた候補選手の皆さんに、日本代表に12在席し続け、オリンピック3大会に出場した経験を持つ大林素子さんをゲストに招き、重要な大会でも自分本来の力を発揮してきた体験を語っていただいた。

大林さんは、試合の重要な場面など緊張しそうなところで心の支えとなるのは、やはり厳しい練習に耐え、自分を追い込んだときに得られる「これだけやってきたし、これ以上できない」という達成感であると語った。
オリンピックで強豪ロシアを破った時も、劣勢で迎えた最終局面、タイムをとった監督からの「練習を思い出せ、お前たちはロシアよりも練習している」という言葉に勇気づけられ、逆転勝利した思い出が人生の宝物になっているという。
重要な大会に向けての準備では、いつも通りの力を発揮するための「リハーサル」をしていた体験を語った。これは、目指す大会の試合時間を想定して、その前日の寝る時間、当日の起きる時間、食事の時間や内容まで、数日前から当日と同じ生活パターンでリハーサルしておくというもの。加えて、試合で緊張しそうなシチュエーションのイメージトレーニングもしておく。
このほかに、試合の最中に弱気になることを防ぐため、「勝つ!がんばる!」のようにポジティブな言葉を口にだして自分を奮い立たせていたことなど、現役のころにしてきたことと、その効果について語った。
6.受講者の声
*私は試合になると緊張やネガティブな考え方から、自分の実力を出せないことが多かったのですが、大林さんの考えを聞いて、次の試合から試してみたいと思いました。緊張のほぐし方やポジティブな考え方などは、とても参考になりました。
*最近までバドミントンについて少し悩んでいたので、大林さんの話を聞いて「頑張ろう」と気持ちになれました。オリンピックに出場できるまで頑張ります。
*僕はきつい練習や、自分がやりたくない練習になるとすぐに逃げ出してしまったり、あきらめてしまいがちでした。今回お聞きした話をきっかけに、そのようなことを直していこうと思いました。
*大林さんの体験談を聞いて、自分もそういう考えをすれば良いのか、と思ったことがたくさんありました。私も、その考えや方法を取り入れて、自分の納得いく選手生活を送りたいと思いました。
*最近なかなか試合で結果が出せていません。今の自分には自信が足りないことは分かっているのですが。大林さんのお話を聞いて、今の状態をのりきったら自分は変われる!と思ってがんばりたいと思いました。
7.スタッフ振り返り
日本代表に12年間された大林さん、小さいころは運動があまり得意ではなかったそうです。そんな普通の子どもが成長し、日本代表として世界を相手に戦うようになる過程には、数々のご苦労があったようです。今回はそのご経験のなかから、プレッシャーとの付き合い方、苦しい時の乗り越え方などをお話していただきました。
受講されたのは、日本代表入りを目指して努力されている若手選手の皆さん。大林さんのお話に共感され、勇気づけられたようでした。