現役時代にやっておくべきこと(6) 越 和宏さん【2】

メディアの人とは自分が調子のいいときだけでなく、調子が悪いときもきちんと向き合い、互いにいい仕事ができる関係でありたいと思い続けてきた。
「ソルトレーク冬季オリンピック後。新しい支援企業を探していたら、記者の方たちが会見を開いて広く公募してくれたんです。ありがたいことです。おかげ様で無事見つかりました」


yokatta_koshi.gif試合に負けたとき。競技者として下降線をたどり始めたと感じたとき。「それまで自分がどう生きてきたのか、真価が問われる」と越さんはいう。
「逆境にあっても、ひるまずに進んでいくことができる。今度こそと奮起できる。それこそが"生きる力"だと思うんです。競技には心技体が大事だと教わってきましたが、最近はそれに創意工夫、智恵、知識などを指す"智"という言葉も加えたいといわれているようです。私には3人の子供がいますが、スポーツから"心技体智"を学び、生命力を養ってほしいと願っています」

yatteokeba_koshi.gif物腰は柔らかく、常に謙虚な印象の越さんである。
「競技者はただのいい人だけでもダメ。絶対に人の上に行くんだとわがままを貫いて結果を出し、初めて得られる自信もある。謙虚さと傲慢さのバランスが肝心」という。

トリノオリンピックは41歳での挑戦となる。だが、これで有終の美とは思っていない。

「できる限り競技は続けたい。芸は身を助けると言いますが、競技をとことん極めた先にいろいろな可能性があると信じています」


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【関連リンク】
越 和宏 公式サイト http://www.skeleton.ne.jp/


【プロフィール】
越 和宏(コシ・カズヒロ)
1964年長野県生まれ。木曽高時代は陸上部で砲丸投げ。仙台大学でボブスレーを始め、全日本入りしたが92年にスケルトンに転向。99年ワールドカップ長野大会で日本選手初優勝。ソルトレークオリンピック出場。支援企業はシステックス、フリーポート、日立港病院、クラブ・コング、信州スドーの5社。
*JOC発行の「キャリアトランジションvol3」(2005.8発行)をWEB用に改稿して、掲載しています。


                                               (取材:2005年6月)

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