オリンピアン交流会 第1回、第2回

第一回「志水見千子“カフェの運営と地域密着”」

第二回「宇津木妙子“チームワークのつくり方”」


オリンピアン(ナショナルチームの指導者も含む)をゲストに迎え、あるテーマのもとに選手、コーチを対象に話をしてもらう交流会として、2008年6月からスタートした。参加者は競技を問わず、公開講座として月に1回、約1時間にわたって実施している。第1回は志水見千子さん(アトランタオリンピック、シドニーオリンピック陸上競技女子5000m代表)を、第2回は宇津木妙子さん(女子ソフトボール元日本代表・監督)をそれぞれ講師に招き、お話しいただいた。


【オリンピアン交流会(1)】


080928_03.jpg
1. 開催名称:JOCキャリアアカデミー 第1回オリンピアン交流会  志水見千子“カフェの運営と地域密着”


2. 開催日時:2008年6月15日(日) 18時?19時


3. 開催場所:ナショナルトレーニングセンター 研修室6


4. 講師:志水見千子さん(アトランタオリンピック5000m4位、シドニーオリンピック5000m代表)

    →志水さんのキャリアトランジションに関する記事


5. 講演概要:現役引退後、1年間の大学での陸上競技の指導を経て、神奈川県横浜市にカフェをオープンした志水さん。開店当初はバリスタの妹さんが入れるコーヒーと手作りパンなどの軽食を販売していたが、オリンピアンの経営する店としてメディアに取り上げられたことを機に、地域の人々から「陸上の指導をしてもらえませんか」と打診されるようになった。地域への貢献を考え、個人指導を行ったところ予想外の反響を受け、カフェ経営に加えて、ランニング教室を始める運びに。指導を開始してからは、指導前後のミーティングの場としてカフェを活用するようにもなり、店内には練習後に使えるようにとシャワールームを新たに設置した。仕入れや準備の手間を考え、メニューはコーヒーのみに絞り、一般のお客さん以外にも、ランニングサロンのように利用してもらうことになった。発展的に変化を遂げていくカフェを、志水さんがどのようにつくり、どのように運営したのかを語っていただいた。


6.受講者の声

* 引退後のこともとても気になるが、今はオリンピック予選の前なので、オリンピック前のことに視点がいった。自分の信念や考えがまとまっていて、志水さんは素晴らしいと思った。


* 常に目標に向けて、計画を立てて考えることが大事なことなんだと思った。違う競技の方の練習メニューを聞けたこともいい刺激になった。自分に自信が持てるように一生懸命頑張ろうと思う。


* 今回の話を聞いて、計画性や貯金もしっかりしなければならないと思った。今度時間があるときに、志水さんのカフェに行ってみようと思った。


* まだ自分が引退後に何をしたいか、見つけられていないので今日聞いたことをヒントにしたい。志水さんは今を100%で生きている感じがしたので見習いたいと思った。少人数だったので質問しながら話を聞くことができたし、違う競技の方とも交流ができていい刺激になった。


* まだ引退後のことは全然考えていないので、もう少ししてから考えようと思っているのですが、今日の話を聞くことができてすごく勉強になったし、引退後のことも考えておくことは大切なんだと思った。オリンピアンの方の話を生で聞くことができてよかった。

【オリンピアン交流会(2)】


080928_04.jpg
1. 開催名称:JOCキャリアアカデミー 第2回オリンピアン交流会 宇津木妙子“チームワークのつくり方”


2. 開催日時:2008年7月12日(土) 13時30分?14時30分


3. 開催場所:ナショナルトレーニングセンター 研修室5


4. 講師:宇津木妙子さん(女子ソフトボールチーム日本代表・前監督)

    →宇津木妙子さんのキャリアコーチングに関する記事


5. 講演概要:ナショナルチームの監督に就任後の1998年以来、すべての世界選手権、オリンピックでメダルを獲得している宇津木さん。元ナショナルチームの監督としての、ご自身の体験から「チームワークのつくり方」について、うまくいった点、後悔・反省していることなど、生の言葉で、独自の指導論を語っていただいた。宇津木さんの持つ人間的魅力に引き込まれ、なかには思わず涙を流した受講生も。また、受講者の女子アイスホッケー日本代表選手たちは「強いチームとは」という話に感銘を受け、交流会終了後には「バンクーバーオリンピックの最終予選を勝ち抜いて、絶対に本戦に出場します」と宇津木さんに誓う場面も。今後の交流も約束され、選手たちも気合が入った。

6.受講者の声

* 自分たちの競技には女性の監督がいないので、競技は違っていても女性監督の考えが聞けてよかった。自分たちのトレーニングはまだまだ甘いと思った。とても貴重な話を聞くことができて嬉しかった。もっと時間があればもっともっと聞きたかった。


* 初めて参加させていただきましたが、自分のためになり、とても充実した1時間でした。話を聞いて、自分の夢である「オリンピック出場」へさらに気持ちが強くなりました。


* 1人1人の個人分析をしているところなど、宇津木さんはすごいなと思った。


* リーダーの大切さがわかった。宇津木さんがソフトボールをメジャーにしたように、いいコーチになって競技をメジャーにできるよう頑張りたい。


* オリンピック経験者の監督の話を直接聞ける貴重な機会だった。話を聞きながら、やはりオリンピックはすごいものなんだと感じるとともに、自分たちの競技もオリンピックに出てみんなに知ってもらいたいと思った。「努力は裏切らない」という言葉がとても印象に残った。


* 話を聞いていて涙が出そうになる場面があった。まだまだ自分は甘いと感じたが、本当にオリンピックに出場したいので、頑張ろうと思った。


* とても心に響いた。自分に負けない選手になりたいと思った。


* 宇津木さんは選手と正面から向き合い、選手を知り、チームをつくっていったんだなぁということがわかった。メッセージが伝わってきた。選手は自分のことも考えなければならないけれど、チームの選手をよくわかっていなければチームは成り立たないということが一番印象的だった。


* 1つ1つの言葉が心に響いた。当たり前のことを言われても、重く受け取ることができた。宇津木さんのファンになった。


* 現場で全力ですべてをさらけ出しながらやっている、監督の生の声を聞けたと思った。言葉の1つ1つが耳ではなく、心に届いてくると思った。チーム全体を1つの方向へ向かせる大切さ、そのうえで大事にしなくてはいけないことなども生の声で聞くことができて本当によかった。